【コラム】火を使わない山ごはん
HOME > EXPLORER > 【コラム】火を使わない山ごはん

【コラム】火を使わない山ごはん


山ごはん、火を使わずに調理ができれば、色々な前提を変えることができます。悪天候でもテント内で調理できたり、ご飯を炊きながら飲み物を温めるなど同時に進められたり、クッカー類をコンパクトに収められたり…。
そこで韓国では誰もが知っている、加熱パックと少量の水で調理する方法をご案内します。
(本ページ内容)山で火を使わない韓国 / 乾麺を調理してみよう / 加熱パックのメリットデメリット



韓国では山で火を使わずに調理することが一般的です。国立公園内で(韓国の主要な山ほとんどは国立公園に指定されています)、火の使用を禁止されているためです。
火の代わりに使うのは加熱パック。少量の水を加えると100℃位の蒸気が出て食材を一気に温めます。フリーズドライフードを調理したり、お米を炊いたり、飲み物や缶詰を温めたり、たいていの山でのご飯は調理できます。またご飯を炊きながら、缶詰を温めるなど同時調理もできるなど優れものです。



加熱パックで調理するには、①食材の他、②水と加熱にOKな容器、③食材や調味料を入れる袋が必要です。
今回は下記を使用
①食材: 「辛ラーメン」袋麺。
②容器: ZEROGRAMのクッカーケース「UPC Ramen Pan Case」。水を貯められ加熱パックの熱にOKな容器や袋が使えます。
③食材や調味料を入れる袋: ZEROGRAMの袋麺サイズのフライパン「Ramen Pan Plus」。容器に入るサイズであればクッカーの他、尾西など熱湯を注げるフリーズドライフードのパックはそのまま使えます。缶詰はフタを開け缶のまま使えます。


①セットする。
クッカーに麺を開けたら通常通り調味料と水を入れます。容器に加熱パック、その上に食材を入れたクッカーを置きます。


②少量の水を加熱パックにかける
少量の水(加熱パックMサイズで80cc)を容器に注ぎます。この時、数秒で蒸気が出始めます。容器を閉める時は蒸気を逃がすよう少し隙間を開けておきます。


③出来上がるまで放置
15分程度で出来上がり(加熱パックはMサイズ、水から調理した場合)



■メリット
セットしてしまえば目を離して放置しても温かいご飯や飲み物が準備できる加熱パック。容器に入れば、尾西ごはんと缶詰など並べ同時に調理もできます。フリーズドライ食品、缶詰、炊飯など山で食べるようなご飯はたいてい調理できます。加える水は飲料水である必要なく、使用後の加熱パックを燃えるゴミとして捨てられるのも良い点です。

■デメリット
一方で、加熱パックでの調理は炒める・揚げるはできません。また方法によっては通常の調理方法より時間がかかります。例えば袋麺は熱湯を注げば3分で食べられますが、加熱パックで水から調理した場合は15分かかります。それから稀にですが加熱パックが発熱しないことがあるようです、予備を持って行った方がいいでしょう。



いかがでしょうか。余談ですが、韓国ではこの加熱パックは誰もが知っている身近なもので、スーパーでも売っています。これは、兵役期間中(韓国の男性は兵役義務があります)は加熱パックで調理する機会が多く、日常生活でも家族やパートナーと利用しているためです。
日本では使ったことない方も多いかもしれませんが、防災アイテムとしてAmazon等で簡単に手に入ります。ぜひ試してみてください。

【!】加熱パックはメーカー説明を確認してからご利用の上、蒸気による火傷にご注意ください。また容器は熱を持つのでテントに直接置かないでください。

PRODUCT