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【韓国の山】初日の出登山におすすめの山 in ソウル


韓国のソウルにある初日の出におすすめな山を2か所ご紹介します。
ソウルは大小さまざまな山々に囲まれ、山々の平均標高は410mほど。半日もあれば充分ハイクができるので、早朝から入山し夜便で帰る強硬スケジュールも可能です。冬は岩稜帯に薄く雪が積もり墨絵のような風景が印象的です、美しい日の出と共にぜひ楽しんでください。
・2024年1月1日 日の出時刻 7:47(日の出と日の入は日本より1時間ほど遅いです)
・低山でもお正月前後の気温は平均-7~1度、道が凍っている箇所も多いです。防寒着やトレッキングシューズはもちろん、アイゼンもあると安心です。


■INDEX
①黔丹山 657m
②北漢山 836m
③韓国の山事情

 
①黔丹山 657m
ソウル東の河南市(ハナムシ)は自然と都会の良さ両方を体験できるエリアで、代表する山が黔丹山(コンダンサン)です。頂上からの景色は壮大で、漢江12の山が連なる稜線、北漢江と南漢江が合流する八堂湖(パルタンホ)、そしてソウルまでの街並みまで眺められます。渓谷に位置し水が流れる音を聞きながら歩けます。

コース例:4.2km 메니메이션고등학교→현충탐→곱돌 약수터→정상(2時間目安)
アクセス:カンナム駅から最寄駅(5号線 ハナムゴムダンサン駅)まで電車で約40分、登山口まで歩いて約15分

撮影:ZEROGRAMスタッフ

②北漢山836m
北漢山は白雲台、万景台、仁寿峰の3つの山から成り、山頂では360度パノラマの景色が広がります。コース例の白雲台へは北漢山城ビジターセンターからの方が距離が長いです。白雲台ビジターセンターからの方が短いですが急坂です。
登頂後に時間があれば城壁巡りもおすすめです。北漢山は有事に国王が都から避難するための城でもあり、城壁が巡っていて城門を見て回ることができます。

コース例:5.9km 백운대 탐방지원센터→하루재→백운대피소→백운대(3時間半目安)
アクセス:白雲山ビジターセンター、北漢山城ビジターセンターとも、カンナム駅から最寄駅(牛耳新設線 プカンサンウイ駅)まで地下鉄で約1時間、登山口までタクシー10分(歩くと1時間弱)

出典:国立公園 公式サイトhttps://www.knps.or.kr/

③韓国の山事情
山の特長
低山でトレイルが整備され、アクセスもしやす③山が多い韓国。最高峰は済州島にあるハルラ山(1950m)、韓国の百名山は半分以上が1000m未満、1500m以上の山は8山です。そのため韓国で登山「등산・ドゥンサン」というと日帰りを想像する人が多いです。低山とはいえ登山口の標高が低いため、山の高さが移動高低差の目安となります。

安心な環境
一般登山道では手すりや階段が設置され、案内標識が充実してます。分岐など大事な標識は英語併記があったり、ピンクテープはないですが進入禁止のロープが多く正しいルートに導いてくれたりと地図がなくても進めるくらいです。登山計画書の提出は必要ありません。
また主要な山の多くは国立公園に指定され、国立公園の山小屋は1年中運営しています。今回ご紹介した北漢山は「北朝鮮山国立公園」にあり、夜間入山やバーナーなど火器の利用が禁止です。またゴミを捨てると罰金対象ですのでご注意ください。黔丹山は国立公園ではありません。

カルチャーの違い
登山口付近には食べ物や登山グッズを売っているお店が並んでいることが多いです。露店では登山中に食べられるキンパ(海苔巻き)やラーメンが販売されています。ウナギ、豚カルビ、ペクスク(鶏などを丸ごと煮込んだ鍋)など田舎料理のお店も見られ、看板をチェックしておいて下山後に立ち寄るのも楽しいです。
行動中も習慣が異なります。例えばパーティーでは団体で歩行せず、体力に合わせ個人のペースで歩行することが多いです。すれ違う時の挨拶は日本ほどないですが、こちらから「안녕하세요 ・アニョハセヨ」というと皆さん返してくれますし、とても親切です!

参考)
・天気:気象庁ホームページ
・地図:Naver MAPアプリ【AndroidiOS
・国立公園情報:KOREA NATIONAL PARK SERVIDEホームページ
・登山相談(日本語可)、レンタル:ソウル都心登山観光センター